2016年3月16日水曜日

なかよくなれる



 いよいよ明日は、卒園式です!

 年長さんはここしばらく卒園式の入場の歌、「なかよくなれる」を練習していました。2月には誕生会でも歌ってくれました。「よくぞ、この短期間で・・・ピアノ伴奏は面倒なのに・・・」と年長の先生たちにもお子さまにも驚いてしまいました。

 実はこの歌は、園長が20年近く前に書いた曲です。楽譜に記載された作成年月日のとおりです。今回、手書きの楽譜をパソコンで清書しました。

 曲を書いた頃は、まだ大学生でした。

 当時、まりあ幼稚園を卒園した小学生や中学生が、日曜日に集まって教会のお話を聞いたり、いっぱい遊ぶ「青葉日曜学校」というものが、まりあ幼稚園の園舎・園庭などを利用して開かれていました。夏にはサマーキャンプを行い、12月にはクリスマス会も行っていました。わたしもそのお手伝いをさせていただきました。

 わたしはまだ学生でしたが、子どもたちが楽しく歌えるような、それでいてきれいな曲があるといいな、と思い、曲を書いていました。「なかよくなれる」は、サマーキャンプのテーマソングとして書いたものでしたが、ありがたいことに、みんな一年中歌ってくれていました。クリスマス会の出し物では、どの学年の出し物でもこの歌を歌ったり、合奏したりしてくれました。

 その後、随分経ち、神父になった後、あるシスターから手紙をいただきました。「以前『なかよくなれる』という歌を歌ったのですが、今、わたしが働いているところでは、その歌が必要とされています。ぜひ送ってくだされば・・・」という内容でした。

 今はほとんど書かなくなったアップテンポの歌。20年以上経った今、この曲を見ると、どこか気恥ずかしい感じがします。同時に、「大人になった今の自分でさえもこのシンプルな曲の肯定的な内容を十分生きていないところもあるような・・・」としみじみ感じ、そのような面でも恥ずかしくなります。

 歌詞とピアノ伴奏譜を掲載いたします。自由に伴奏を工夫なさってお楽しみください。



なかよくなれる

 

あの子の前ではいつも

冷たい言葉が出てくる

あの子のすること何でも

腹立つ気持ちが出てくる

 

なぜだろう

ぼくの心は

固く窓を閉ざして

苦しんでる

 

ありがとうと言えたら

ごめんなさいと言えたら

もっと もっと

やさしくなれるはず

あの子の気持ちを感じて

もっと譲り合えるなら

きっと きっと 仲良くなれる

 

あの子のすること何でも

心にズキズキ響く

あの子の前ではいつも

ついついにらんでしまう

 

あの子と

ぼくは違うよ

だけど同じ人間の子どもなんだ

 

ありがとうと言えたら

ごめんなさいと言えたら

もっと もっと

やさしくなれるはず

あの子の気持ちを感じて

もっと譲り合えるなら

きっと きっと 仲良くなれる